経営者も一読を。「労働法ハンドブック」
2010年10月14日更新
厚生労働省は、9月15日、就職を控えた学生や若者が知っておくべき労働法を学ぶ上で役に立つハンドブックとして、「知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~」を作成し、厚労省サイトに公開した。
このハンドブックは、平成21年2月の「今後の労働関係法制度をめぐる教育の在り方に関する研究会」での「労働関係法制度に関する、分かりやすさを最優先にしたハンドブック等の作成・配布を。」という提言を受けて作成したもの。ウェブ上に公開したほか、印刷した冊子を全国の大学等に送付している。
具体的な内容としては、労働法の概略から始まり、労働契約や労働条件の話、退職・解雇・倒産について等々、雇用されて働くにあたって必要な法知識が一通り、分かりやすく整理されている。「若者向け」という触れ込みではあるが、経営者や人事労務担当者が基礎知識の復習のために一読しておくのも良いだろう。分量も35ページほどで手頃だ。
また、今後は、就職活動中の学生や新入社員は(あるいは在職中の社員も)これを読んでいるものと思って、お互いがある程度の知識を持っていることを前提とした対応が求められることになるだろう。
【厚生労働省】「知って役立つ労働法~働くときに必要な基礎知識~(外部リンク:PDF)」