「監査役に就任したものの、まず何から手を付ければよいのか戸惑ってしまう」といった声がよく聞かれる。とりわけ、監査役スタッフでもない限り、監査役業務に日常的に接する機会はほとんどないのが現実である。それだけに「何をすればよいのか」悩むことになる。そんな新人監査役にぴったりなのが、日本監査役協会中部支部監査実務チェックリスト研究会が10月16日に公表した「監査役監査チェックリスト(1)~(3)」だ。
これには、監査役監査の実施時のチェックリストとして、以下のような会社の機関設計に応じた3パターンのチェックリストが収録されている。
「監査役監査チェックリスト(1) 機関設計が【取締役会+監査役】の場合」
「監査役監査チェックリスト(2) 機関設計が【取締役会+監査役+会計監査人】の場合」
「監査役監査チェックリスト(3) 機関設計が【取締役会+監査役会+会計監査人】の場合」
このうち、「監査役監査チェックリスト(1)」は、「中小規模会社の監査役監査チェックリスト(改訂版)」に若干の見直しを加えたもの。
チェックリストには参考法令も併記されていることから、監査役監査の支援ツールとしてだけではなく、監査役が関連法令を学習するツールとしても役に立つものと言える。
なお、「監査役監査チェックリスト(3)」は非公開大規模会社を前提としていることから、公開会社・有価証券報告書作成会社・上場会社の監査役が利用する場合は、金融商品取引法上の規制や証券取引所のルールに関するチェックリストは用意されておらず、自ら補う必要がある点には注意が必要だ。
・日本監査役協会中部支部監査実務チェックリスト研究会「監査役監査チェックリスト(1)~(3)」は
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(情報提供:日本IPO実務検定協会)
情報提供:上場.com